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杉田歯科医院では無痛治療という無責任な言葉は使いません。自分は歯医者に行き治療してもらう立場になったらどのようにしてもらいたいかを常に考えるようにしています。
歯医者に行くのが嫌いという人になぜ嫌いかと尋ねると、歯を削るのが痛い!注射が痛い!という人が多いようです。
最近ニュースでインフルエンザの予防接種などの注射を打つシーンを見ていて気になることがあります。どのお医者さんもどうして無神経な打ち方ができるのだろう。われわれの目から見るとあの注射の仕方は痛い。忙しいからゆっくりやっていられないと言われればそれまでですが、私が患者さんの立場だったら痛くない方法で注射を受けたいと思います。
ボクシングでパンチを受けたとき痛みはそれほど感じていないといいます。ところが、これから注射を受ける人は全身の神経をその1点に集中させてこのチクッとする痛みを待っているので最も敏感に痛みを感じます。
当杉田歯科医院では歯科治療のため麻酔注射するときは、先ず針を刺すときのチクッとする痛みを少なくするために刺入部に表面麻酔を塗布します。ただ塗るのではなく綿球に表面麻酔を付け刺入部10秒くらい少し押さえるように塗ります。その後細い針でゆっくり注射をすればほとんど痛みは感じません。
注射で使う針は、世界で一番細い針を使用しています。細い針を麻酔液が通過するのに時間がかかりますので、注射をしている時間は20秒から1分くらいかかることがありますが、もちろんその間痛みは感じません。歯根膜内麻酔という方法で注射する場合はスピードと圧力をコントロールすることができる電動注射器を用いますが、注射が終わったころには麻酔が効いてその歯はしびれて痛みは感じなくなっています。
当院で用いる歯科麻酔注射針は、栃木精工(株)が製造しているカルプーレ35G(φ0.23mm×12mm)です。世界で一番細く針先は3面に研ぎあげられていますので、さらにスムーズに刺入できます。
ちなみに蚊の口にある針の直径は0.08mm・・・まだまだ人間の造る道具は生き物に勝てません。
これは、歯科麻酔注射針で一般に用いられる30G注射針の2倍以上の値段がします。歯科の保険診療で麻酔の注射は処置料に含まれ、麻酔注射処置には点数がありません。麻酔しないで歯を削れば麻酔薬と使い捨ての針は得することになります。歯髄(歯の中の神経)が生きている歯を深く削れば痛いので当然麻酔注射が必要です。
そこで経費が増えても患者さんの痛みが少なくなるなら良い道具を使う。これが杉田歯科医院の姿勢です。
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